僕は、書籍の装幀をするのが本業だが、山歩きと森の自然が好きで八ケ岳南麓の森の近くで暮らしている。
近くの森の中で目にし、体験した自然界のさまざまな事象と感動を随筆や小説に書く。
ときには、テレビ映像で伝えている。
とくに樹木は興味の対象で、さまざまな木々を観察している。関心は、枯れ木になり木片となった木々にも及
ぶ。そうした木片は、谷川から大海へと流れ、海岸に打ち上げられ流木と呼ばれる。
その流木を素材にオブジェとして再生し、ふたたび造形物として創作をする。
塵としか見られない流木に、命を吹き込んでいる気分で、作品を流木造形と呼び命名した。
僕の創作活動は、美術、文学、映像と多岐に及ぶが、これらすべての源泉は、
森暮らしからの発想にあるものと捉えている。
これからもこの源泉と発想を大切に、創作を続けていく決意である。
■プロフィール
[装幀家・作家・流木造形家]
1946年 栃木県壬生町出身。
1966年 月刊誌や週刊誌のイラスレーションとグラフィックザインを中心とした活動をはじめる。
1975年 文芸誌『すばる』のアートデイレクターを12年間担当。1987年辞職。
1976年 文芸誌『早稲田文学』のアートデイレクターを23年間担当。1999年辞職。
1979年 冒険小説を中心とした書籍の装幀を多く手がけ、イラスト、エッセイ、流木造形と幅広い創作表現を
つづけた。
1990年 八ケ岳南麓に創作の場を移し、放送メディアにも幅広く参加し、自然と共感した暮らしと趣味を提言
した番組を数多く放送した。
1990年 (平2) 9月6日初のエッセイ集「僕は森へ家出します」(岩波書店刊)出版。以来、装幀と執筆を仕事とする。
2002年 八ケ岳南麓に移住。山梨県、長野県と住まいを移った。
2005年 『2005愛・地球博』に、「パソコンお絵描き」と「手作り本」の講演と製作指導で参加。
11月25日初めての小説・児童文学「夏の洞窟」(くもん出版刊)出版。
2006年 3月還暦。
8月、長野県厚生連 富士見高原病院へ広報担当として就職。還暦を過ぎ、初めてサラリーマンとなる。
2007年 4月、病院内に付属する、旧富士見高原療養所資料館・館長を拝命。
●新番組・スタート
2009年 4月よりFM八ケ岳82.2mh ・ じんぺいの森へようこそ!『森に棲むヒント』 に出演中。
フリートークと、ジャズボーカルの一曲。毎週木曜日の12時30分から15分間。再放送18時30分。
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