●ペイントを開いてみよう
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少ない機能は、お絵描きソフトとして「ペイント」の持ち味です。絵を描くという作業に限ると、画像処理のような複雑なことをしてくれなくていいのです。お絵描きに絞って考えると、シンプルで魅力的なソフトなのです。
「スタート」から
@「すべてのプログラム」をクリック。
A 「アクセサリー」をクリック。右側にB「ペイント」が表示されます。
「ペイント」のダブルクリックで、キャンバス画面が表示されます。
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●マウスポインタを指先にする
「ペイント」でのお絵描きには、マウスを動かし、画面の中の矢印(マウスポインタ)ツールを動かして線を引き、色を塗ります。マウスポインタが勝手に動いてしまったり、思ったところへ線が引けないことになり、なんども描き直すことになります。
マウスポインタのコントロールの難しさを感じ、遠隔操作しているもどかしさばかりを感じてしまいますが、とにかく慣れることです。
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画面のキャンバスに絵を描くのは、マウス操作とそれに伝導するディスプレイ上のマウスポインタです。
「左クリック」「右クリック」「ダブルクリック」「ドラック」と、マウスの基本操作さえ理解していれば、自在に動いてくれます。
マウスの操作は、素早く動かす必要はない。
「ゆっくり」「確実に」「軽く」操作すると、マウスポインタが自分の指先になってくれるのです。 |
●メニューバー
上辺のバーに表示された用語をクリックすると、それぞれの目的のメニューが開き、作業の指示ができます。これは内容が違っても、ウインドゥズ全般に共通する機能です。
●ツールボックス
画面の右端、縦に並ぶアイコンが、お絵描きでの筆や消しゴムなどの道具箱である「ツールボックス」です。
ブラシの形をした絵をクリックすると、ツールボックスの下に、線の太さと形が表示されます。
イラスト(上の図)のキャンバス内の赤い線は、マウスでゆっくりドラックして描いた状態です。
●キャンバスのサイズを決定
ツールバーの、[変形]をクリックし、[キャンバスの色とサイズ]を選択するとサイズを選ぶことができます。
続いて表示された[キャンバスの色とサイズ]の表(ダイアログボックス)に、描きたい画面の幅と高さの数値を打ち込み[OK]をクリックするとキャンバスの画面が表示されます。
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●ツールの特性を知る
上から、鉛筆。鉛筆を選択した場合は、一種類の細い線しか選択できません。
【学習ポイント】
ブラシ。と、ブラシの線の太さと斜線の違い。
エァーブラシ。と、エァーブラシの大きさの違い。
これらのツールを使い分けることで、表現に変化をつけられます。横線、縦線、丸と、万年筆を買うときに試し書きするように、何度も動かして慣れることです。
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●直線を描く
ペイントで直線を描く場合、三種類のツールがあり、それぞれ線の太さと操作に違いがあります。「ツールボックス」にある鉛筆やブラシや斜線のマークがそれにあたります。それぞれのマークをクリックすると、鉛筆ツール以外は、下に線の太さの一覧が表示されます。任意の線の太さを選び、キャンバスの上でマウスポインタをドラックすると、線が描けます。 |
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【裏技】
色の編集のパレットは、
描画画面、キャンバスの下の枠に通常表示されているパレットの、どの色をダブルクリックしても表示される。
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●パレット知る。ない色を作る
メニューバーの[色]をクリックし、[色の編集]を選択すると、48色の基本色表が表示されます。
さらに、パレットの中段にある[色の作成]をクリックすると、三原色のグラデイションで表現された右の画面になります。現れた「色相表」の中の、ポインタ(+マーク)を任意の場所に動かすと、好みの色が右側に三〇階調のグラデイションになって表示されます。
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三〇段階の階調に分けられた階調色に、▼マークのポイントを任意の場所に指定すると好みの色を選ぶことができます。そして[色の追加]をクリックして[OK]で、キャンバス上のパレットに表示されます。これだけの色を選択できれば、色彩は無限とおもっていいでしょう。
【学習ポイント】グラデイションで指定した色は、
[OK]で確定をしないと、決定にならない。 |
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●形を立体的に描きましょう
@ブラシツールと線の太さの種類
フリーハンドの線の描写。 線が自在に描けたら、パレットから赤色を選択し、ブラシの中線を選び、フリーハンドで自分の好きな丸を描いてください。
【学習のポイント】このとき、線の始めと終わりを必ずつなげることがポイントになります。描いた線が切れていると、塗りつぶすとき周囲に色がはみ出し、描いた形以外のところまで塗られてしまいます。
A塗りつぶしツール
色のベタの彩色。塗りつぶしツールをクリックし、描いた丸の線の内側に移動し、左クリックする。描いた線と同じ色で丸の中がすべて塗りつぶされます。
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Bない色をつくりましょう
平面の丸い形に、明るい色で光を描き加える。形は、影と光を加えると立体感をともなって見えてきます。では、続いて丸い平面に塗られている赤色より、影を感じさせる暗い赤を選択してみましょう。しかし、下のパレットには、そんな暗い赤色がない。そうした場合は、使いたい色を作らなくてはなりません。
パレットにない「色を作る」場合は、「パレットを知る、ない色を作る」の学習を実行してください。
Cブラシツール
ツールボックスのエアーブラシを選択します。下のボックスに、霧吹きの吹き付けられる面のサイズが違う三種類が表示されます。任意のサイズを選択し、平面の丸の右下にマウスポイントを移動してクリックすると、描画色に表示されている色が噴霧され、平面の色に影になる色が重ねられます。このクリックを何回か繰り返すと、立体感を付けることができます。
【学習のポイント】光を感じさせるには、影の色を作ったように、平面の色より明るい色を[色の編集]からつくり、左上の中ほどに[エアーブラシ]ツールで、重ねていけば光を感じさせることができます。
ブラシツールでの立体感の表現法。
このとき、マウスをクリックする指先の力加減で、エアーブラシの噴霧が若干調節できます。
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D消しゴムツール
ブラシではみ出した色は、最後に[消しゴム]ツールで消します。
【学習ポイント】ブラシがはみ出しても気にしないで、はみ出すことより、なめらかな均等なグラデイションの表現の方が大切です。
平面だった丸はこれだけの作業で、トマトかリンゴのような立体感のある形になります。
Eブラシツールで描画
斜めの線で、トマトのヘタを描き加えました。このような、ほとんど線画のような部分の光と陰は、線の色を変えるだけで立体に見えるでしょう。
トマトの完成
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